こんにちは。とりのこです。
私は過去に2回転職をしたことがあります。
前回は初めて(一回目に)転職したとき、何のために転職をして、何が良かったのかを主に書かせてもらいました。
↓前回の記事
【共働き転職】フルタイム共働きで転職して実現したこと2選(その1)
詳しくは、前回の記事を見てもらえばわかると思いますが、簡単に転職した際の状況と、転職理由を書きます。
転職時は、1人目の子供が0歳のときで、妻は育休に入り、2年間は私一人の収入で家計を支えていかなければならない、といった状況でした。
次に転職理由を書きます。
前職が定期的に全国転勤のある、いわゆる転勤族でした。
子供が生まれたことにより、将来を考えると、転勤族という生活を考えることができなくなったためです。
今回は、前回の記事の逆で転職して失敗したこと、この失敗から学んだことを書いていこうと思います。
転職して失敗したこと3選
転職先ですが、東証一部上場のメーカーでした。
ニッチな分野で名前が知れており、業界ナンバーワンの事業もある歴史がある会社で、将来安泰していると思って入社を決めました。
早速ですが、この一部上場企業に転職して失敗した点を4つ挙げたいと思います。
- 年収が減ってしまった
- 福利厚生が想像と違った
- 土日が仕事になり、妻と休みが合わなくなった
失敗したこと4つほど挙げさせてもらいました。
大まかに分けると、お金に関することと、待遇に関することになります。
今になって思うと、これらは面接の際にしっかり確認しておけば、ある程度防げた項目だったと思います。
これらを踏まえて、それぞれについて解説していきます。
年収が減ってしまった
まず一点目は、年収が減ってしまったことです。
ぶっちゃけて言うと、年収が100万円ほど減ってしまいました。
転職活動をしていた当時は2016年で、いわゆる売り手市場という状況でした。
前回の記事でも書きましたが、転職エージェントを使わせていただき転職活動をしていました。
これらの好条件もあってか、面接へ選考が進んでいくケースが多くありました。
つまり、転職先の選択肢が多くあったということです。
それにしては年収減りすぎですよね。
その理由としては、以下のようになります。
1つ目は、前職では収入面、家賃手当など充実していたため、当時30歳としては多い収入があったという点があります。
2つ目は、入社後に知ったのですが、入社後半年間は試用期間で残業してはいけないという規則がありました。
そのため、入社後半年間は基本給のみでの給料になってしまいました。
この2つの理由が合わさって年収が減ってしまいました。
妻が育休中だったため、収入を増やすこともできず家計的に結構苦しくなる要因の一つとなりました。
福利厚生が想像と違った
福利厚生、この点は就活・転職活動をした人なら重視する項目の一つだと思います。
最初にも書きましたが、転職した先は一部上場の会社でした。
一部上場の会社なら、待遇や福利厚生はしっかりしていると考える方が多いと思います。
実際、残業代は支払われましたし、福利厚生についても各種手当を出してもらえたため、問題は無かったと思います。
前職でもあった家賃補助についても、最大家賃額の半分ほど出してくれると聞いており、いい会社だなと思っていました。
ただ、入社してから想像と違った点があり、結果生活が苦しくなってしまったことがありました。
それは何かと言うと、家賃補助が出る条件に、入社以来2年勤続した社員が対象だったという点でした。
当時住んでいたのは賃貸アパートで、家賃66000円だったので、月々33000円補助されると思っていたのが、ゼロになってしまいました。
計算すると、
33,000円 × 12カ月 × 2年 = 792,000円 損失
2年間で約80万円の手当てが無い状況になってしまいました。
年収で考えると約40万円です。とても大きいですよね。
これについて、さらに追い打ちをかけるように悔しいことがありました。
配属された部署に、私と同じく中途で入社した先輩がいました。
何とこの先輩は、最終面接で待遇について交渉しており、入社当初から家賃補助を支給されていたのです。
この先輩は、最終面接で待遇について交渉しており、入社当初から家賃補助を支給されていたのです。
これを聞いた私は、失敗した!カモられた!と、とても後悔しました。
妻はこの手当が出ないことについて、後から散々「ちゃんと確認しないからだ」
とか「話が違う」と言ってきました。
言われる度に、「ごめんなさい。。。」「面目ない。。。」って感じになっていました(苦笑)
土日が仕事になり、妻と休みが合わなくなった
3つ目は、転職先の仕事内容に関することになります。
転職するにあたり、職種は前職と同じにしたほうが転職先でも仕事に馴染みやすいと思い、同じ職種で転職先を探していました。
実際、同じ職種で就職することができ、割と早い段階で仕事に馴染むことができました。
この点は良かったのですが、問題はこの職種に関してでした。
この転職先も前職でも共通する職種ですが、産業用機械のサービスエンジニアという職種でした。
この職種についてあまり聞いたことがないという人のために、簡単に説明します。
産業用機械というのは、例えば自動車の工場だとか食品工場にある、物を作るための機械です。
工場で勤務していないと一般的にはあまり目にすることは無いから馴染みがないかもしれません。
サービスエンジニアというのは、自社の製品を持っているお客様のところに行き、製品の点検や修理をする職種です。
ここで失敗した点に話を戻すと、土日が仕事になったため、妻と休みが合わなくなった、という点です。
なぜ土日が仕事になったかと言うと、サービスエンジニアという職種は、基本的にお客様の都合に合わせて点検や修理の予定を決めなければなりません。
また、産業用機械は工場にあります。平日は機械は動いているため、機械を止めての点検や修理をすることが出来ません。
必然的にお客様のもとに行って仕事をする職種がら、土日に仕事をするケースが多くなってしまいます。
妻が育休中は特に問題にはならなかったですが、育休から明けてから休みが合わなくなってしまい、妻の負担が大きくなってしまいました。
失敗から学んだこと
失敗したことについて色々書いてきましたが、仕事の内容であったり上司・同僚などの人間関係については、割と良かったんじゃないかと思います。
仕事は大体のことはすぐ覚えられましたし、上司先輩も良い人が多く、仕事し易い環境でした。
しかし、結局のところ2年経過する頃には2度目の転職をすることになります。
この転職で失敗した根本の原因は自分にあります。
その根本原因は以下の通りです。
- 面接時に年収・待遇についてよく交渉するべきだった
- 実際の勤務状況について面接時に詳しく聞くべきだった
この2点に共通することは、入社前(面接時)の確認不足ということになります。
面接時に年収・待遇についてよく交渉するべきだった
一つ目の年収・待遇についてですが、面接時に
面接官:「年収下がることになりそうだが良いか?」
私 :「下がることはしょうがないと思います。」
と、いい子ちゃんぶっていました。
後から思い返すと、この会社に内定を貰えなくても、自分の生活に特にマイナスにはならないんだと気づきました。
妻も育休中だったので、すぐに転職しなくても良いですし、もし異動になり、転勤した後でも転職活動は出来たと思います。
ただ当時は、転勤したくない!転職したい!という気持ちで焦っていたのかもしれません。
実際の勤務状況について面接時に詳しく聞くべきだった
二つ目の勤務状況については、土日勤務の頻度についてです。
結果的に言うと、この内容はこの会社を辞めようと思った大きな理由になってしまいます。
前職でも土日出勤はありました。ただし、月に1~2回程度でした。
面接官:「土日仕事が入ることもある思うが良いか?」
私 :「今も土日仕事をすることがあるので大丈夫と思います」
こんな会話をした記憶があります。
面接官の質問と、当時の私の感覚からしたら、今までと同じくらいの頻度か、ちょっと増えるかなーぐらいに考えていました。
まさか、毎週土日仕事になるとは思っていませんでした。
また、土日仕事になると平日に振替休日を取ることになります。
しかし、平日2日間休むと仕事が回らなくなるんです。
しかも平日休みを取っても、お客さんから携帯にバンバン電話掛かってくるんです。
月1回とかなら何とか調整出来ますが、毎週となると辛すぎました。
そのため、週1日だけ休みにして、もう1日は休日出勤として手当をもらう、という方法を取らざるを得ない状況になりました。
つまり週6日勤務状態になっていました。
妻が育休中は特に問題なく、むしろ平日休みなので、どこに遊びに行っても大抵空いてました。
ただ、育休が明けて職場復帰してからの生活が大変になってしまいました。
私が土日仕事で、妻が土日休みなので休みが合わなくなりました。
妻としたら、土日も一人で子供の面倒を見なければならなくなり、結構な負担になっていたと思います。
これの土日勤務の件も面接の段階から聞いておけば、入社しないという選択肢も出来たと思います。
転職活動で心掛けるべきこと
私の場合の失敗した点と、するべきだったことを書いてきました。
この転職活動の失敗から学んで、重要だと思った点は、給与・待遇・勤務の実態、これらを納得するまで聞いて交渉することです。
自分の要望と会社の要望、両方がマッチングして、ようやく内定が出ると考えてもらえば良いと思います。
内定を貰いたい一心で、自分の要望を下げてしまえば、相手の会社としたらラッキーですよね。
特に初めて転職活動をする場合は、新卒での就職活動を思い出して活動をするかもしれません。
しかし、中途採用はキャリア採用と言われるように、自分の今までのキャリアを会社が求めている場合が多いです。
会社の求めている経歴に合わなかったら、書類選考の段階で落とされます。
面接まで進でしまえば、ある程度企業は経歴を見て、マッチしていると判断してくれています。
こちら側としても会社を選んでるんだぞ!というくらいの気持ちで臨めばよいのではないかと思います。
長々と書いてしまいましたが、採用面接も大事な交渉の場だということです。
売込みする場でもあり、交渉の場です。
自分の価値を自分で下げることのないように心掛けて転職活動をするといい結果になると思います。